タイのオフィス供給、今後3年間で供給過剰に?! 一部ではすでに賃料値下げの動き。

大手商業不動産サービス会社であるコリアーズ・タイランドは、タイ国内のオフィススペース供給が今後3年間で110万平方メートル増加する見込みであると発表し、市場が過剰供給に陥る可能性について警鐘を鳴らしました。

同社の2024年第4四半期レポートによれば、オフィススペースの供給増加が需要減少と相反する動きになる可能性が指摘されています。

2024年第4四半期の時点で、タイのオフィススペースの総面積は1,026.6万平方メートルに達し、前年比3.79%増加しました。
しかし、同時期の入居率は86.86%に低下しており、需要が伸びなければデベロッパーに大きなプレッシャーがかかるとされています。

需要増加の可能性

需要を牽引する可能性のある業種として、コリアーズは以下を挙げています。

  • Eコマース業界
  • 金融機関
  • コワーキングスペース事業

価格競争の限界と差別化の提案

コリアーズは、過剰供給により多くのデベロッパーがすでに賃料を引き下げており、さらなる値下げによる競争は難しい状況にあると指摘しています。

その代替策として、以下のような差別化ポイントを提案しています。

  • 共用スペースの拡充
  • 建物への集客を促すイベントの開催
  • テナントの利便性を高める新技術の導入

こうした施策を通じて、テナントの関心を引き付ける必要があるとしています。

コンドミニアムはすでに供給過剰に達していますから、オフィスもそういう時期がくるでしょう。

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