国際的な密輸動物の犯罪に、バンコクのチャトゥチャック市場が大きく関与。本誌のみが度々注意喚起!

やはり我々のにらんだ通りでした!

タイ当局は、ゴリラの赤ちゃんを巡る国際的な野生動物密輸事件に関連する新たな証拠を発見しました。
この事件では、第三のアジア諸国の裕福な買い手が関与している可能性があると伝えています。

また、バンコクのチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットがこのような違法動物取引ネットワークの中心地として利用されていることも明らかになっています。

12月21日、トルコのイスタンブール空港で税関職員が木箱に隠されたゴリラ(絶滅危惧種)の赤ちゃんを発見しました。
この貨物はナイジェリアから発送され、タイのバンコクを目的地としていました。

これを受け、タイの天然資源環境犯罪課は、タイ国立公園・野生動植物保全局およびイスタンブールのCITES(ワシントン条約)事務所と協力し、この密輸ネットワークの捜査を開始しました。

12月25日、タイ当局はナコンパトム県の動物農場を捜索し、証拠収集を行いました。

12月28日、タイ国立公園局長のアタポン氏は、捜査が重要な進展を見せていると発表しました。
調査では、アジアの別の国の富裕なエキゾチック動物コレクターが関与しているという情報も得られたと述べています。

「新たな怪しい活動や手がかりが次々と明らかになっていますが、容疑者を起訴するには確固たる証拠が必要です。年明けにもさらなる捜査会議を開く予定です。」

チャトゥチャック・マーケットの役割
今回の捜査によって、チャトゥチャック・マーケットが、海外からの違法密輸取引きの仲介の場として機能していることが判明しました。

現在、当局は発信地から最終目的地まで、関係するすべての関係者を結びつける明確な証拠の収集を進めています。
「このネットワークの仕組みは概ね把握していますが、起訴にはもう少し具体的な証拠と国際的な協力が必要です」とアタポン氏は語りました。

捜査は現在も継続中であり、当局はこの国際的な野生動物密輸ネットワークを解体し、責任者を法の裁きに引き渡すことを目指しています。

本誌ではこれまで何度も、チャトゥチャック・マーケットは違法性の高い商品(特に動物)を取り扱っている巣窟なので、利用しない方がよいと伝えてきましたが、今回闇の部分がある程度明るみにでてきました。
タイは、「拝金主義」と「利己主義」が突出していますので、金銭を得るためには犯罪に対して寛容な部分があります。
そのような社会では、私たちも知らず知らずのうちに犯罪者に加担してしまっているようなケースがあります。
日本人の方は、そのようなことに手を染めずに誇り高い行動をとるよう、願ってやみません。

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