タイ、2025年1月1日から世界対応の電子ビザシステムを導入へ。

タイ外務省は、2025年1月1日から世界中で利用可能な包括的な電子ビザシステム(e-Visa)の導入を発表しました。

このシステムは、技術を活用してビザ申請手続きを簡略化することを目的としています。

新しい「THAI E-VISA」システムは、公式ウェブサイト www.thaievisa.go.th を通じて、94のタイ王国大使館および総領事館にわたって実施されます。
このシステムにより、タイのビザ申請プロセスが大幅に近代化されると伝えられています。

このシステムは「3A(Apply, Anywhere, Anytime)」の概念に基づいており、旅行者は大使館で行列を作る必要がなく、複数の書類を物理的に提出する手間も省けます。
代わりに、関連機関(移民局や国家情報機関など)とのリアルタイムデータ交換を特徴としたオンラインプロセスを通じて、より効率的に申請できます。

また、外務省とカシコン銀行の提携により、オンライン支払いオプションが提供されます。
初期段階では一部の国で支払い証明書をタイの外交機関に提出する必要がありますが、今後6か月以内に世界中でのオンライン支払いが可能となるよう対応中とのことです。

ビザ免除と他のビザカテゴリー

ビザ免除に関しては、当局は93か国の観光客がビザなしで最大60日間滞在できる現行の制度が変更されないことを明らかにしています。
しかし、e-Visaシステムは学生ビザや就労ビザを含むその他のビザカテゴリーには、現在対応中とのことです。

航空業界の懸念に応える形で、旅行者はe-Visaのコピーをメールで受け取り、空港のチェックインカウンターで従来のビザスタンプと同様に提示できることが確認されたと伝えられています。

この取り組みは、ビザ手続きを簡略化し、観光、ビジネス、国際交流のグローバル拠点としてタイの魅力を高めるという政府の広範な戦略に沿ったものです。

こういった過渡期は、現場と行政側でコンセンサスが撮れていないことが、タイではしばしばありますので、100%鵜呑みにはしない方が良いかもしれません。

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