ユーロモニター・インターナショナル調べによりますと、2024年の「世界で最も観光客に人気の都市」としてバンコクが１位に選ばれています。

記録的な3,240万人の訪問者を迎え、2位のイスタンブール（2,300万人）を大きく上回っています。

バンコクの成功の理由は、訪問者数だけでなく、タイの観光政策やその魅力にあります。
特に、93か国の市民に対する60日間のビザ免除や、VISA・オン・アライバルの対象国を19か国から31か国に拡大するなど、旅行者に配慮したビザ政策が大きな役割を果たしたと地元メディアは分析しています。

2024年「世界で最も観光客に人気の都市」にバンコクが選出

バンコクはすでに2023年にはパンデミック前の観光レベルを超え、2024年には30%以上の成長を記録しました。これはタイ観光産業の強さと回復力を物語っています。

しかし、経済・ビジネス観光の実績、インフラ、政策と魅力度、健康と安全、持続可能性の６つの主要項目で評価された「総合的な観光地としての魅力度」ランキングでは、バンコクはトップ10にすら入りませんでした。

このカテゴリーではパリが１位となり、続いてマドリードと東京がランクインしました。

また、この報告書は、観光業界が直面する課題として、人手不足、地政学的緊張、経済状況の弱さを指摘しています。
さらに、観光客が二次都市やゆったりとした観光を選ぶ傾向が強まり、オーバーツーリズム（観光過剰）への対策を取る都市も増えていることが示されています。

2024年 訪問者数トップ10都市

①バンコク：3,240万人
②イスタンブール：2,300万人
③ロンドン：2,170万人
④香港：2,050万人
⑤メッカ：1,930万人
⑥アンタルヤ：1,930万人
⑦ドバイ：1,820万人
⑧マカオ：1,800万人
⑨パリ：1,740万人
⑩クアラルンプール：1,650万人

2024年 魅力度トップ10都市

パリ
マドリード
東京
ローマ
ミラノ
ニューヨーク
アムステルダム
シドニー
シンガポール
バルセロナ

このユーロモニター・インターナショナルの訪問者数は、どのような調べ方でこのような数値を出したのでしょうか。
バンコクの訪問者数が多いだろうことは納得できるのですが、２位とあまりにも数字がかけ離れているのが気になります。
バンコクは、アジアやアメリカ、ヨーロッパなどを経由する際のハブ空港としての機能もあります。
乗り換え時に数時間滞在した人も、すべて含まれているのではないでしょうか。