タイの裁判所で容疑者が金属片で看守に暴行。逃走を図るが市民の協力で確保。

12月2日午前11時頃、バンコクの南バンコク裁判所で、詐欺罪の容疑で拘束中の被告が、移送中に鋭利な金属片を用いて、看守を刺傷する事件が発生しました。

被告は43歳の男性で、クローンプレム中央刑務所から裁判所へ移送され、被告人尋問のために出廷していました。
裁判手続きが終了した後、看守が、被告を裁判所内の留置所に連れて行く途中で事件が発生しました。

留置所に向かう階段付近で、被告は鋭利な金属片(書類を束ねる際に使う器具の一部とみられる)を取り出し、看守の左胸部下や左手に刺す行為に及びました。
その後、被告は裁判所の桟橋方面へと逃走しました。

看守は、すぐに被告を追跡し、周囲の市民の協力を得て取り押さえることに成功しました。
しかし、その際に被告が痙攣を起こしたため、直ちにクローンプレム中央刑務所へ戻され、刑務所内の病院で治療を受けることになっています。

ワティット警察署長によると、看守が受けた怪我は軽傷であり、事件の全体像は既にコントロール下にあります。
被告には新たに傷害罪が適用される予定で、さらに裁判所の権威を侵害した行為についても別途審議される見込みです。

今回の事件について、関係機関は今後の移送手続きにおける安全対策をより一層強化することを表明しています。

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