タイ東北部「100人死のカーブ」で4人死亡。カーブの呪いか、はたまた普段の運転マナーの問題か。

「幸せな死」が何であるかは難しいですが、「不幸な死」はわかります。
タイは、「不幸な死」を迎える人が、日本よりも多い気がします。

11月30日深夜、タイのナコンパノム県で、ピックアップトラックがカーブを曲がり切れず電柱に衝突し、運転手を含む4人が死亡する事故が発生したとの通報がはいりました。

このカーブは「100人死のカーブ」と呼ばれ、過去にも多くの事故が起きている危険な場所として知られていました。

事故現場はナコンパノム市のタノン212号線、ナコンパノムからタートパノムに向かう、片道4車線の道路でした。
トラックは白色のいすゞD-MAXで、事故現場で完全に大破していました。
電柱がトラックに倒れかかる形となり、車内には4人の遺体が発見されています。

死亡したのは以下4名です。

運転手:パワリットさん(30歳)
助手席:パニターさん(26歳)
後部座席:カンニカーさん(26歳)、ワチャラーさん(29歳)

全員がナコンパノム県タートパノム郡ナトーン村の住民でした。

事故当時、運転していたパワリットさんは夕方5時ごろ「友人宅で焼肉を食べに行く」と母親に告げて家を出たとのこと。
その後、午後7時から午後11時まで母親が何度も電話をかけたものの応答がなく、心配して探し回るも見つかりませんでした。
そして、深夜1時ごろ、村の副村長から事故の知らせを受け、現場に駆けつけた母親は、息子の遺体を見てショックで泣き崩れました。

パワリットさんは20日前にチョンブリー県の工場を退職し、イスラエルでの就労を目指して手続きを進めていました。
妻と1歳1か月の子どもがおり、妻も年明けにチョンブリーから引っ越す予定でしたが、その夢は叶わぬものとなりました。

事故現場は急カーブがあることで知られ、運転に不慣れなドライバーがカーブを曲がり切れずに事故を起こすケースが頻発しています。
このため地元住民から「100人死のカーブ」と呼ばれている場所でした。

現場が「100人死のカーブ」との異名を持つ場所だったとしても、ピックアップトラックで乗車していた4人全員が死亡するということは、相当なスピードをだしていたものと思われます。
大変申し訳ないですが、人の死に涙するくらいなら、普段の運転マナーを何とかした方がいいです。
そうでなければ、残された人々が不幸になります。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る