全泰が疑問。タイは輸入前の検査をしていないのか! Sマスカットから有害農薬検知。値下げも全く売れず。

10月24日、タイ農薬アラートネットワーク(Thai-PAN)が、バンコクおよびその周辺の15箇所で収集した24サンプルのぶどうについて化学残留物検査を行い、結果を発表しました。
その結果、各シャインマスカットサンプルから、18種類の有害残留物が確認され、24サンプルのうち23サンプルが法定基準を超える1から6種類の有害化学物質を含んでいることが明らかになりました。

このニュースが広がるや、市場の商人の一部は、1キロ当たり300バーツで売っていたシャインマスカットを80バーツに値下げしたにもかかわらず、全く売れないと訴えています。
商人たちは、なぜ関連機関が輸入前に検査を行わなかったのか疑問視しています。

商人のプラニーさんは、有害残留物への懸念が販売に悪影響を及ぼしていると述べ、輸入前の製品検査を関連機関に求めました。
彼女は「果物が国内で栽培されていればその産地が分かる」と話し、残留物の検査は商人の責任ではないと強調しています。

また、別の商人チャラスさんは、外国では低品質製品が国内に入らないよう検査が行われていると述べています。

誰もがそう思っていました。
少なくとも、スーパーなどに並べられている(店舗をもたないトラックで売りに来るような人ではなく)商品は、当局の検査済みの食糧で、たとえ基準値が甘かったとしても、その国の基準をクリアーできているものだと思っていました。

いや、正直いうとそれすらも、私は疑っていました。
食品の現場を、その業界の人から良く聞いていたからです。
しかし、多くの農薬は水や塩水につけておくと、90%近くは洗い流せると聞いていたので、そのように対処していました。
そのようにして食べていくしか、この国で生きていく術がないからです。

しかし今回検知された農薬は、水では洗い流せない実の中に入り込んでいるものが複数あると言います。
そしてそのような検査を、当局は全く行っていなかったことが発覚しています。

ということは、他の生鮮食品でも同じことがいえるのではないでしょうか。
一度、信用できる民間団体(政府が用意した検査機関は全く信用できない)が、全ての生鮮食品に対して、大規模な検査を行うべきではないでしょうか。

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