優先すべきは党の利権!タイ貢献党、閣僚の資格に関する修正法案提出。これで前科者でも大臣に。

タイ貢献党は9月19日、憲法改正案の審議のために議会議長に草案を提出しました。

この草案は、憲法第160条(4)および(5)を改正することを目的としており、これには首相を含む閣僚の資格に関する事項の修正が含まれています。

この動きは、8月にセター首相が、前科者のピチット氏を首相府大臣に任命したことで「倫理違反」と判断され、憲法裁判所によって首相の職を解任されたことを受けたものです。
ピチット氏はタクシンのお抱え弁護士で、当時タクシンの汚職裁判を審議中に、判決を有利に導くべく裁判官に賄賂を届けたことで有罪となっているほどの、タクシンの側近中の側近でした。

一方、23日に退任したソムチャイ上院議員は、タイ貢献党の草案に疑念を抱いており、特定の人物に有利になるよう悪用されるものであると指摘しています。

ソムチャイ氏はFacebookで「この法案は国や国民の利益のためではなく、タイ貢献党に影響力を持つとされる人物(タクシン)が、再び政治に関与できるようにするためのものであることは明らかだ」と言及しています。

また、連立政権の民主党議員チャイチャナ氏も、倫理基準の改正には反対の立場を示しました。

タイ貢献党の草案が可決されるには、最初の議会審議で350人以上の議員の支持が必要であり、そのうち67人は上院議員でなければなりません。

北部で大洪水が起きても、南部でテロが起きても、最も優先すべきは党の利権、これがタイ貢献党のモットーです。

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