住民は以前から火災の危険性を訴えていた! 問題だらけのリサイクル工場火災。現在も悪臭蔓延。

先ほどお伝えしました9月5日深夜に、タイのサムットサコーン県で発生したリサイクル工場で大火災。
翌日となった9月6日午前9時ごろ、ようやく火が沈静化したとの報道が流れていました。

この火災で、地元住民は避難を余儀なくされる事態となったのですが、それ以前にこの工場では廃水の不法排出や悪臭に関する苦情が多数寄せられており、今回の火災でさらに大きな問題が噴出しているとのことです。

火は沈静化したとはいえ、がれきを撤去する中、大量の黒煙が再び発生し、周囲の住民たちは再度火災が発生するのではないかと不安を募らせている状態です。
黒煙は燃え上がる火は小さくとも、強い臭気を放ち、広範囲に悪臭が立ち込めています。

公衆衛生当局は、健康に問題がある住民、特に寝たきりの患者や呼吸器に問題がある人々を一時的に避難させ、健康な住民には、安全な風下に避難するよう指示しました。
住民は今後の安全確認が完了するまで自宅に戻ることができません。

また、この工場に関する苦情は以前から多数寄せられていました。
廃水の不法排出や悪臭の問題だけでなく、最近では大量の古タイヤが工場に持ち込まれ、石油の貯蔵タンクがコミュニティの近くに設置される計画もありました。
住民たちは常に火災のリスクを恐れており、関係当局に度重なる調査要請を行っていましたが、いつものようになんの対応もなかったとのことです。

住民たちは、法を犯している工場に対して厳格な対処を求めています。

「放置国家」のタイでは、全てが垂れ流し状態ですが、それは決して住民が許容しているわけではないのです。

サムットサコーン県のリサイクル工場で深夜の大火災。住民が避難する騒動に。

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