バンコクの有名ドミトリーのロッカーから女児の遺体。宿泊中の21歳の母親から事情聴取。

タイに住んでいると、否応がなしにしばしば考えさせられることがあります。
裕福な家庭に生まれ何の屈託もない素敵な笑顔を見せる子供と、路上で物乞いをさせられている子供。
生まれてきた子どもたちは何をしたわけでもないのに、どうしてこうも人生が異なるのでしょうか。

8月11日バンコクの警察署に、新生児の遺体が発見されたとの通報が入りました。

事件現場は、チャトゥチャック地区にある有名なドミトリー。
現場から腐敗集が漂っているとのことで、3階にあるロッカーを開けると中から黒いビニール袋が見つかります。

開けてみると、そこには生まれたばかりの赤ちゃんの遺体が入っていました。

その後、この赤ちゃんは、同ホテル3階に宿泊していた21歳のものあることが判明しました。

女性の話では、この赤ちゃんはサパーンクワイ地区のホテルで生まれ、このドミトリーに宿泊する前に死亡していたと述べています。
彼女は、赤ちゃんの遺体をビニール袋に詰め、ドミトリーのロッカーに保管していました。

その後、ドミトリーの家政婦が腐敗臭を不審に思い、遺体を発見することになります。

赤ちゃんは、怪我もなく死後一週間ほど経過していたと伝えられています。

これ以上の詳しい事情は報じられていませんでしたが、街でキラキラと輝く子供の笑顔を見ると「あの子たちもこんな笑顔で生きていたかったはずなのに」と心を締め付けられることが、この国に住んでいると多々あります。
日本ではほぼ現実に直視しない問題を、この国ではまざまざと見せつけられるからです。
タイ社会に存在する光と影、明と暗が非常に強く、時折暗い気持ちに突き落とされることがあります。

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