タイ観光庁・東京「タイはゴルフだけの高齢者向けの観光地ではない」新世代向けに新PR戦略を発表。

タイ政府観光庁(TAT)は、円安にも関わらず観光庁が回復の兆しを示したことを受けて、タイへの日本人観光客の誘致を目的とした来年の積極的な戦略を発表したとTAT東京事務所長のカジョンデート・アピチャートクラクン氏は7月11日に述べています。

2023年は99万5,000人のタイ人観光客が日本を訪れましたが、タイを訪れた日本人観光客はわずか80万4,000人で、人数が逆転しただけでなく、20万人近い差が生まれています。

TATのカジョンデート氏は、より多くの日本人観光客をタイに誘致するための積極的な戦略を用意していると述べています。

戦略の1つは、円安により海外旅行を含むコストが上昇していたとしても、タイへの旅行が価値あるものであり手頃な価格であることを保証することです。

同氏は、日本は経済が減速しているため、今年のタイへの旅行は以前ような状態には戻らなかったと話します。
円の価値も急落し、航空券やホテルの宿泊費が高くなり旅行をためらうようになったと分析しています。

「タイは他の目的地と比較すると、依然としてまだ金額に見合った価値があると信じています。
私たち(TAT)は、タイへの日本人観光客の到着が2025年初頭には通常に戻ると予想しています。
それでも日本人観光客が、2019年の水準の180万人に戻るにはさらに2年かかる可能性が高いと思われます」

日本市場の着実な回復を確実にするために、同氏による「TAT2025マーケティング」計画は、ボーイラブシリーズやT-POP音楽などのタイのソフトパワーに憧れる若い世代(Z世代とY世代)と、ニッチなライフスタイルグループ(若手起業家、親しい友人同士、母子カップルなど)の2つの主要グループをターゲットにしていると述べています。

同氏は、TATは新世代の観光客にアピールする必要があり、タイはもはやゴルフのためだけに旅行する高齢者向けの観光地ではないということを示さなければならないと強調しています。

2024年上半期、日本人はタイを訪れた外国人観光客の中で国別で10番目に位置し、前年比10%増の47万人となっています。
日本人観光客は、一人当たりの平均支出額は 60,000 バーツを超え、一回の旅行で平均 11 日間を過ごし、1人1日あたり 5,500 バーツを支出しているというデータがあります。

BLドラマファンはタイが好きなのではなくて、その俳優たちが好きなので、タイ旅行に思ったほど結びつかないとも言われています。
タイ本国の観光庁は、落ち目の日本人観光客よりも上り調子の韓国人観光客の方へ予算を割いていると聞いていますので、その辺りの台所事情も日本の事務所は苦しいはずです。

ではどうすればよいのか?
先ずは、全てを一新してみることです。

古きを捨てて新しきを取ると必ず抵抗にはあいますが、せっかくゴルフ目的の観光地ではないことを示すと言い、変わろうとしているのですから、先ずは全て変えてみることです。
これまでの見せ方や採用する人材、やり方を全て変えてみることが肝要かと思います。

タイ界隈では、いつも同じ顔触れで何の変化も面白みもない人をいつまでも採用しています。
実際はすでにオワコン化しているお付き合い人事こそが、消費者のニーズと乖離していることに先ずは気づくべきです。

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