タイ経済回復の鈍化と家計債務の増加が原因?! タイ不動産指数6四半期連続で下落。アナンダーは資金難?!
- 2024/7/6
- 不動産情報
派手な観光業とソフトパワーにばかりプロパガンダが集中しているタイ貢献党政権ですが、経済回復の鈍化と家計債務の増加で消費者の購買力が弱まっており、不動産開発業者はキャッシュフローを増やすために自社株を売却していると報じられています。
7月5日、世界銀行は、タイの2024年のGDP成長率予測を2.8%から2.4%に引き下げており、家計債務は依然としてGDPの約91%とアジアで最も高い水準を維持しています。
LPNデベロップメントは、川沿いのコンドミニアムユニットを法人顧客に一括販売し、幹部らの宿泊施設として利用する計画があることを発表しています。
「このコンドミニアムは4年前に完成しましたが、まだ売れ残っています」とアピチャートCEOは語っています。
アピチャート氏は、不動産市場は今年上半期に深刻な縮小に見舞われ、販売戸数と新規プロジェクトの立ち上げ件数はいずれも過去6年間で最低となったと述べています。
アナンダ デベロップメントの CEO、チャーノン氏は、同社がサービスアパートメント5棟の株式25億4000万バーツを三井不動産アジア開発(タイ)に売却したと語っています。
サービスアパートはバンコクのラチャダー、スクンビットソイ8と59、サトーン地区、そしてパタヤにあるという。(いずれもアスコット系列のホテル)
「これらのサービスアパートメントの株式を売却すれば、その資金が当社のローテーション基金に追加され、事業の拡大と投資計画の遂行に使用されるため、会社と株主に利益をもたらすだろう」と同氏は主張しています。
アナンダーは現在、282億8000万バーツ相当の不動産を2024年の譲渡に向けて準備しており、来年は119億2000万バーツの譲渡が予定されています。
タイの住宅不動産市場指数は今年第1四半期、譲渡額が13.4%減少しており、6四半期連続で下落しています。
不動産デベロッパーとは、正にまぐろのように止まってしまえば死んでしまう悲しき性質を持っています。
とにかく建物を縦続けなければ利益がだせません。
建設をするにはキャッシュフローが必要です。
キャッシュフローは、通常ですと竣工した建物からの利益と銀行からの借り入れで賄うのですが、そのどちらかがショートすればたちまち立ち行かなくなってしまうのです。
自社株を売っていかなければならないというのは、それほど資金が枯渇しつつあるとも受け取れます。
そういえば。アナンダーが持つアシュトンアソークの取り壊し期限が過ぎていますが、その後のニュースが流れてきません。
どうなったのでしょうか。