伝統も安全性を重視して! 繰り返されるタイのロケット祭での事故。重傷者を含む約20名がケガ。

伝統を主張するのも良いのですが、安全を無視した時代錯誤のお祭りは、時と共に形を変えていくべきなのではないでしょうか。

6月16日、ロイエットのバンサンブ寺院(บ้านสร้างบุ)で行われたロケット祭り(ブンバンファイ、บุญบั้งไฟ)で、37万発のロケットが発射された中、爆発事故が発生しました。
この事故により、少なくとも20人がケガを追っています。

フェスティバルに参加していた出店者によりますと、爆発によりロケット1基がコースを外れ、別のロケット基地に衝突し、大事故に発展したとのことです。

ケガ人の中で、約5~6人が重傷を負っています。

ロケット祭りの期間中、常に安全性が懸念されるも、同じような事故が繰り返されています。

2023年5月、マハーサーラカーム県で開催されたロケット祭りでも、同様の事故が発生しています。
この事故では、ロケットが空中で爆発し、破片が地面に降り注ぎ8名が負傷しています。

ウボンラーチャターニー空港では、飛行機が離陸するわずか200メートルのところを、近くロケット祭りで発射されたロケットが接近し、あわや大事故へと繋がるニアミスが起きています。

タイのロケット フェスティバルは、タイ東北地方で最も重要な祝日の1つとして今でも残っており、雨の神パヤーテーンを讃える行事として知られています。

地元の人々は毎年、竹、プラスチック、木を材料に、火薬を燃料とするロケットを放ちます。
ロケットを空に打ち上げることは、神を讃え、有利な農業条件を確保するための儀式として信仰されています。

このような祭りの形式は、伝統とは言え、そこまで古いものとは思えません。
古代には、もっと自然に近い形で儀式が安全に行われてきたものと思われます。
むしろ近年になり、火薬などを用い、より派手で危険な形へと変化したものと考えられます。
ということであれば、もっと安全な形で現代風に祭りや儀式が行われてもおかしくないはずです。

例えば、ロケット一つとっても、ペットボトルロケットという水と圧縮空気を利用した安全なロケットを採用しても良いはずです。
こういった創意工夫こそ政府や行政が率先となってやるべきなのですが、現政権はソフトパワーだなんだと叫び声だけは大きいのですが、やっていることは式典で記念撮影ばかりに勤しみ、ただただ国家予算を浪費するだけとなっています。

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