セター首相への不信感は株価にも。タイ証券取引所株価指数4年ぶりの安値。政権発足以来、右肩下がり。

6月10日、タイ証券取引所のSET指数は、政治問題への懸念、特にセター首相の立場に対する憲法裁判所の判断の不確実性により、1,318.57ポイントまで大幅に下落しました。

これは、約4年ぶりの安値を記録する結果となりました。

一方、セター首相は記者団に対して、このようにコメントしています。
「私の懸念について質問することは控えてください。
質問されるたびに不安になります。裁判所の手続きに任せましょう。
私たちは敬意を示さなければなりません」

日ごろから、自身の政治手腕に関するネガティブな話題には、一切耳を貸さないことでも有名ですが、この後に及んでも全く聞く耳を持つ気はないようです。
天竜人としてタイの上流階級の別世界で育ったせいか、周りに良いことしか耳に入れないイエスマンしかいないのかもしれません。

報道では4年ぶりの安値と伝えていますが、実は選挙で第一党となった前進党を裏切り、タイ貢献党が政権を握った時点からタイの株価は見る見るうちにダダ下がりで、これまでも全く回復傾向をみせることはありませんでした。

事態を冷静に見守る投資家や数字による結果は、どんなに現政権がプロパガンダを行おうと嘘はつけないということです。
もう十分、首相気分は味わったでしょうから、そろそろお疲れ様でよいのでは?

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