インラック元首相がタクシンと同じことをすれば、タイの司法制度は「信用の危機」に直面。米買取制度の失政の罪も健在。

インラック・チナワット元首相の帰国が認められれば、タイの司法制度は「信用の危機」に直面するだろうとソムチャイ上院議員は警告しています。

ソムチャイ上院議員は3月5日、インラック氏はいつでもタイに帰国できるが、彼女の兄であるタクシン元首相のように「特別な措置」をとれば、司法は「信用の危機」に直面するだろうと同氏は主張します。

タクシン氏は、一晩も刑務所の中で過ごすことなく、判決である8年の刑から解放されました。

しかしインラック氏は、若く健康であるためタクシン氏のような仮釈放の手法はとれないだろうと、ソムチャイ氏は持論を述べます。

インラック被告は、2件の事件で無罪となったものの、まだ米買取制度における職務怠慢容疑で2017年9月27日、最高裁は禁固5年の実刑判決を下しています。

最高裁判所の政治公職者刑事部は、巨大プロジェクトのPR費用をめぐる汚職事件の申し立てを棄却しました。
タウィル・プリエンシ氏を国家安全保障会議から首相官邸に異動させる決定について、職権乱用による不正疑惑も却下しました。

しかし彼女にはまだ、米補助金制度の問題で、依然として5年間の禁錮刑に直面しています。

これとは別に、タウィー法務大臣は記者団に対し、インラック氏への恩赦の要請は現時点で受けていないと述べています。
しかし同氏は、インラック氏が帰国した場合、どのような措置をとらなければならないかについて回答することを拒否しています。

タイの政治評論家らも、彼女の復帰の可能性について疑問を投げかけています。

インラック氏は、当時のプラユット陸軍長官率いるクーデターで失脚してから3年後の2017年にタイから逃亡しています。

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