パレスチナ特使、停戦なしにタイ人人質解放は不可能と発言。これは絶望を意味するのか?

パレスチナ連帯運動(PSC)タイランド支局は10月13日、パレスチナとイスラエルの間で続く戦争の中で人質に取られているタイ民間人への支援について、バンコクのタイ・イスラムセンターで記者会見を行いました。
記者会見では、タイ、マレーシア、モルディブ、ブルネイに駐在するパレスチナ大使のワリド・アブ・アリ氏とのビデオ通話も行われ、現状について説明されています。

大使は、現在パレスチナ自治区にはヨルダン川西岸グループとガザのハマスグループという2つの主要なグループが存在すると説明します。
どちらのグループも比較的独立しています。
紛争は衰えることなく続いており、攻撃を止める兆候は見られなかった。
したがって、行方不明になった民間人の身元を確認するのは困難だろう、と同氏は述べます。

同氏は、停戦交渉が行われた後にのみ支援が可能になると述べます。

同氏は、この紛争はハマスとイスラエルの間だけであり、他国は関与していないと明言しました。
民間人人質の中には両国とは関係のない外国人もいる。
停戦が成立し、状況が安全になれば、捕虜の解放交渉が行われる可能性がある。
現在の爆撃の波の中で支援を拡大することは不可能だろうと述べています。

PSCタイ代表のラングロジ・サリー氏は声明を読み上げ、イスラエルとハマスの両国に対し国際法と国連決議に基づいて合意に達し交渉するよう求めました。
PSCタイはまた、イスラエル政府に対し、230万人のパレスチナ人の命を救うガザ封鎖の解除を求めています。

PSCタイランドは、正義を大切にし人権を強く信じるタイ人をはじめ、ヨーロッパ諸国やアメリカを中心とした様々な国籍のメンバーで構成されています。
同じ価値観を共有する国際ネットワークと連携しています。
PSCタイランドは、世界中のさまざまなPSC支部と連絡を取り、差別なく平和、正義、国際法に関する決議を採択するとルングロジ氏は語ります。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る