タイのデジタル省「フェイスブックを潰してやるー!」案は、新大臣の下「却下」。

これはさすがに無理でしょう!と思ったので捨て置いていましたが、やっぱり無理でした。

新デジタル経済社会大臣は、タイ国内でFacebookを使用禁止にするいう計画を中止しました。

2023年8月21日の記者会見で、タイの元デジタル経済社会大臣チャイワット氏が、多数の詐欺、偽の広告や偽アカウントなど不正行為が横行するのはフェイスブックのせいだとし、タイのフェイスブックを閉鎖する裁判所命令を求める計画だということを吐露しました。
Facebookによって、さまざまな広告、偽のマーケット詐欺、その他の詐欺による被害者が20万人を超えていると言う試算があります。
これにより、影響を受けたユーザーへの経済的損害は総額100億バーツを超えるとも言われています。

しかし、デジタル経済社会の新大臣に就任したプラサート氏はこのように語りました。
「多くのタイ人はオンライン詐欺よりも、フェイスブックからの恩恵を受けています。 タイには 4,500 万人以上の Facebook ユーザーがいます。
多くは中小企業を経営しており、自社の製品やサービスをマーケティングするために Facebook を使用しています。
これは多くの企業にとっても主要なコミュニケーションツールです。」
「したがって、タイでFacebookを閉鎖するという計画は非常にデリケートな問題です。
私たちはオンライン詐欺や問題をどのように解決するかについて細心の注意を払う必要があります。
Facebook を閉鎖することは、これらのオンライン詐欺師を排除するための本当の解決策ではありません。
より良い解決策を得るために、近いうちにシンガポールのFacebook幹部とこの問題についてさらに話し合う予定です。」 

このきっかけとなったのが、そもそも政治家や警察、役人らの不祥事が、フェイスブックを介して広がっていくので、それを阻止したいがためという思惑が前提にありました。
ただこんなことすれば、国民はさらに怒り狂うでしょうし、中国でもない限り現実的に実行することはできないだろうとは思っていましたが…。

要するに「なかったことに…」ってことー!

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