タイでのクリーン水素・アンモニア バリューチェーン構築に関する覚書を締結

~商船三井、タイ発電公社、泰国三菱商事、千代田化工建設が協業~

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、タイ発電公社(Chairman:Mr.Kulit Sombatsiri、本社:タイ、バーン・クルワイ郡、以下「EGAT」)、泰国三菱商事会社(President:荻原勝一、所在地:タイ、バンコク、以下「泰国三菱商事」)ならびに千代田化工建設株式会社(会長兼社長:榊田雅和、本社:神奈川県横浜市、以下「千代田化工建設」)と、タイ南部での再生可能エネルギー由来のクリーン水素・アンモニア バリューチェーン構築に関する覚書(以下、「本覚書」)を締結しました。

2023年3月4日に東京で開催されたアジア・ゼロエミッション共同体(Asia Zero Emissions Community、以下「AZEC」)(註1) 閣僚会合で本覚書の署名式が行われました。

署名式の様子署名式の様子

本覚書では、タイにおける脱炭素目標の達成に向け、タイを代表する国営発電公社であるEGATに対し、当社、泰国三菱商事、千代田化工建設が協力して脱炭素事業に取り組むことを定めています。共同検討を通して、タイ南部における再生可能エネルギー由来のクリーンな水素・アンモニアの製造、貯蔵、輸送と利用、そしてタイ国内外へ供給するための一連のサプライチェーンを構築することを目指しています。

日本政府の掲げるAZEC構想の中では、タイは重要国と位置付けられており、今後さらにカーボンニュートラルに向けた動きが加速していくことが予想されます。本覚書を通じて当社は、主に資源・エネルギー運搬に関する豊富な経験と知識から水素・アンモニアの安全かつ効率的な輸送手段・方法について検討します。また、タイのエネルギー・電力業界のトッププレイヤーであるEGAT、タイにおける知見と豊富なネットワークを有する泰国三菱商事、世界各地でプロジェクトを手掛ける総合エンジニアリング企業である千代田化工建設とともに本検討業務を進めることで、タイにおけるクリーンエネルギー分野の発展、また世界各国のカーボンニュートラルに向けた取り組みに寄与してまいります。当社は「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」( https://www.mol.co.jp/sustainability/environment/vision/pdf/mol_group_environmental_vision_2.1.pdf )を掲げ、当社グループ一丸となって、自社および社会の温室効果ガス排出削減を推進すると共に、アンモニアや水素を始めとしたクリーンエネルギーのサプライチェーン構築に貢献します。

(註1)AZECとは、アジア各国が脱炭素化を進めるとの理念を共有し、エネルギートランジションを進めるために協力することを目的として、2022年1月に岸田首相が発表した共同体構想。
 

商船三井について
1884年に設立され、東京に本社を置く、海運業界のリーディングカンパニー。資源、エネルギー、原材料、製品等さまざまな物資を輸送する約800隻の船隊を運航。また従来の海運事業に加えて、不動産、ターミナルおよび物流、洋上風力発電、および関連事業等の社会インフラサービスも展開。
ホームページ:https://www.mol.co.jp/

EGATについて
タイ王国エネルギー省と財務省の監督下にある国営企業で、発電・電力取得、首都電力公社 (MEA)・州電力公社 (PEA)・法律で定められた多数の直接顧客、および近隣諸国への電力販売を行う。
ホームページ:https://www.egat.co.th/home/en/

泰国三菱商事について
三菱商事株式会社のタイにおける現地会社。タイでは80社を超える投資先企業と連携しながら、自動車バリューチェーン関連ビジネス、食品関連ビジネス、国内消費市場関連ビジネス、インフラ関連ビジネス、金属・ガス・石油・化学品関連ビジネスの5つの分野においてビジネスを展開。
ホームページ:https://www.mitsubishicorp.com/th/en/

千代田化工建設について
総合エンジニアリング事業(ガス、電力、石油、石油化学、一般化学、医薬品等の設備並びに公害防止・環境改善・保全および災害防止用等の設備に関するコンサルティング、計画、設計、調達、施工、試運転およびメンテナンス等、石油・天然ガスその他鉱物資源の開発、関連事業に関する投融資)を展開。
ホームページ:https://www.chiyodacorp.com/jp/

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