タイCOVID-19状況管理センター「まだエンデミック(ただの風邪)ではありません」

タイは9月末にCOVID-19緊急事態令を正式に解除し、コロナ禍以前の日常をとり戻そうとしています。
この動きがもたらすすべての変化について、今一度確認していきましょう。

規制の緩和

COVID-19の格下げと緊急事態令の解除により、かかる制限が大幅に緩和されます。

旅行者は、ワクチン接種の証明や新型コロナの陰性証明を提示することなく、タイに入国することが可能となります。

タイに住む人々は、COVID-19の検査で陽性となっても、軽度または無症状の場合、自己隔離する必要がなくなる可能性が高いと思われます。

大規模なイベントや大規模な集会に適用される規制も撤廃されるように設定されています。
10月以降、より多くのフェスティバル、コンサート、イベントを楽しむことが期待できることを意味します。

国家伝染病委員会は、COVID-19の拡散を制御するには、ソーシャルディスタンス、マスクの着用、手洗い、検査のルールで十分であると判断しています。

オフィスや学校の場合は、陽性反応が出た人は自己隔離を命じられる可能性がありますが、症状が深刻な場合に限られます。
それ以外の場合は陽性でも、マスクを着用したまま仕事や授業に出席可能だろうと思われます。

COVID-19状況管理センター解散

2020年3月に発足したCCSAは9月末で解散となります。
ウイルス危機のピーク時には、CCSAは毎日の記者会見で有益なアドバイスや最新情報を提供することでガイドの役割を果たしました。
CCSAが提供する安心感と明確化は、タイが伝染性の高い病気を比較的うまく制御する上で重要な役割を果たしましたが、CCSAは時々批判の対象にもなりました。

CCSAのアドバイザーであるウドム博士は、COVID-19 は「監視対象の伝染病」と正式に宣言されると述べています。

COVID-19は、まだエンデミック(一般病)ではありません

タイ政府は、今年中にCOVID-19をエンデミック(一般病)宣言することを望んでいました。
しかし「まだエンデミックとは認められません」とウドム博士は述べます。

「症例数は幾分減少しましたが、エンデミックというにはまだ多く問題があります」

ウドム博士によると、現在も1日あたり約14,000人がATK テストで陽性を記録しています。
これはCCSAの毎日の症例数に含まれていません。

ほとんどの感染者は重篤な症状を発症しないため、COVID-19を危険な伝染病とは見なしません。
しかし、致死率がまだ0.1%であることを考えると、COVID-19は普通の風邪と同じではないことを認識しなければなりませんと同博士は説明しています。

 

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