タイ国政府観光庁も推奨。タイのソフトパワー「タイBL」ドラマで観光客招聘キャンペーン。

タイは「ボーイズラブ(BL)」いわゆるBLドラマを呼び水として、海外からの観光客、特に日本人旅行者を引き付けるキャンペーンを開始しました。

6月上旬に大阪で開催されたミニタイフェスティバルでは、「タイBL」コーナーに2つのブースを設置し、その他屋台や格闘技ムエタイの展示を行いました。
タイ国政府観光庁(TAT)は、タイBLに関するパンフレットを配布し、特に力を入れています。

タイでは「Yシリーズ」として知られています。
これは男性キャラクター間の同性愛をフィーチャーし、BLドラマのインスピレーションを提供する、日本では「やおい」系としてカテゴライズされています。
同庁は、文化的輸出コンテンツとして機能する可能性を見出しています。

「ハンサムな俳優たちが恋に落ちるシーンを見ると、心がときめく」と、大阪で働き、友達とタイビールを飲みに来ていた小林さん(58歳)は語っています。

彼女は約1年前にこのジャンルのファンになりました。
タイのBLドラマのおかげで、以前は興味がなかったタイについて興味を持つことができたと彼女は語っています。

タイのBLブームは約2年前に口コミで始まり、主要な作品がソーシャルメディアから流行の兆しが表れ始めました。

タイ国政府観光庁の大阪支部で働くの村井さんは観光の可能性を認識し、公式のThai BL ツイッターアカウント『タイBLに恋したい!』を開設しました。
(フォロワーは2万人以上)

そして彼女は、タイBLの日本人ファンの80%が東南アジアの国に行ったことがないことが事実を認識すると、そこにタイへのツアーを宣伝する機会を見ました。
さらに日本で見られたブームは他のアジア諸国や南米にも広がっており、タイ政府は観光振興を目的とした戦略的コンテンツとしてBLドラマの位置付けをスタートさせました。

タイBLのファンでもある村井さんは、「男女のラブストーリーを見ると、女優に嫉妬することがある。でも、ハンサムな男性をサポートできるだけで、BLドラマに惹かれる女性も多い」とその魅力を語っています。

確かに、タイのBLドラマに見られる率直な感情的な主題と笑顔は、多くの日本人ファンの心をつかんだようです。

元々「やおい」系に代表されるように、日本にはBLを指示する層が存在していました。
それが、異国の文化とミックスすることで、より美しい情景を生み出し、より魅力的なものへと映ったのかもしれません。
タイのソフトパワーで、新たな訪問者を獲得できれば、タイのイメージも良い方へ変わるといいですね。

 

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