BTS「30日間パス」の廃止により、タイ不動産トレンドが大きく変貌する?!

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タイの不動産開発会社セナ・デベロップメントによると、バンコクのBTSスカイトレインが「30日間パス」を廃止したことにより、コンドミニアム市場にとって大きな変革をもたらすだろうと述べています。

セナのマネージングディレクターであるケサラ氏は、これまで「30日間パス」により、BTS利用者は1つの固定料金で多くの場所へいくことができたが、今後は距離により費用がかさむため、都内通勤者にとって職場近くに居住を移す人が増えてくるだろうと言います。

たとえば、職場がアソーク地区の場合、BTSの「30日間パス」を利用し一回の通勤運賃が同じ価格あるとするならば、オンヌット近くで小さなユニットのコンドミニアムを購入するのではなく、さらに都心から離れたプレークサー駅で大きなユニットを選択することができます。

しかし、「30日間パス」の廃止によりBTSの運賃は月額約3千バーツから6〜7千バーツと約2倍に急騰する可能性があるとケサラ氏は述べています。

これまで「30日間パス」の固定レートのおかげで、マンション購入者は1つまたは2つの駅だけでなく、多くの選択肢がありました。

しかしケサラ氏は、この変更により、一部の地域のコンドミニアム市場が活性化する可能性があると述べています。
購入者は、職場から距離を気にするようになり、最大10ステーションだった以前からわずか数ステーションにまで減少するでしょう。
人々は職場の近くに家を買う傾向が強まるでしょうと同氏は述べます。

ケサラ氏によると、売れ残りのマンション在庫が減少するにつれて、低迷するマンション市場は徐々に回復するはずだといいます。
2つの主要な要因は、コンドミニアム価格の引き下げと新規発売の減少です。

セナは先週、コンドミニアム開発者のパタラナンアセットを3億8500万バーツで買収したと発表しました。
パタラナンはチャルーンナコン道路に20億バーツ相当の低層マンションを開発しており、セナはこれを引き継ぎます。

セナはまた、ラタナティベート道路とバンスー~タオプーンエリアで、さらに2つのコンドミニアムプロジェクトを買収しました。

合計30億バーツに相当する、3つの新しいプロジェクトはすべて、「Flexi」(フレクシー)と呼ばれる新しいブランドで開発しています。

新型コロナの影響により、セナは2021年のプリセールス目標を110億バーツから71億バーツに引き下げ、移籍目標を100億バーツから69億4000万バーツに引き下げています。

タイの不動産は完全に供給過剰になっています。
ご自身の居住用以外で購入するのは、なかなか難しいご時世となっていますので、購入にはよほど研究が必要となってくるでしょう。

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