サムットプラカーンで工場内クラスター。補償もなく自宅隔離。従業員1000人が抗議デモ

工場内クラスターが止まりません。

サムットプラカーンのバーンサオトーン地区の工場労働者が集合し、工場を14日間の閉鎖するよう要求しました。

問題となっている会社は、3,800人の従業員のうち387件が新型コロナに感染していると報告されています。
感染者らは自宅で検疫するように言われていますが、あるセクションリーダーはお金も食べ物もないと主張しています。

また従業員の1人は、死亡したという報告もあります。

この日、工場の内外に約1,000人の労働者が集まり、工場を閉鎖し14日間分の賃金を補償し従業員を帰宅隔離させてから工場を再開するよう求めました。

会社では、ほんの少しの消毒剤を噴霧をしただけなので、彼らは職場で感染することを恐れています。

本誌では何度か主張していますが、現在のタイの深刻な新型コロナの感染状況は、ローカルの市場と工場を止めなければ、ほとんど効果がありません。
ワクチン接種は現時点ですら、国民の数パーセントにしか接種が及んでおらず、とても時間がかかります。
デパートなど広い空間のある場所で、数名の小規模なものはあったにせよ、そもそも大規模クラスターなど発生してためしはなく、クラスターの多くは、歓楽街&風俗、バー、パーティー(女性との密着度高し)、ローカル市場(店が密集し、通路も狭く、暑いのでマスクを外す)、工場(人海戦術的な手作業をする工場が多いので、人が密集しやすい。送迎の大型バスなど)で起きています。
他の業種などはクラスターが起きたとしても小規模でここまで大事態にはなりません。
ただローカル市場と工場は、タイの財閥の利権がかかっているのと、雇用と保証の問題が発生し、国の根幹を揺るがす事態になるのでなかなかてがつけられないのでしょう。
しかし昨年はそこにまで手を入れたので、封じ込めに成功したとも言えます。
連日14000人を超える新規感染者を出し、100人以上が毎日死亡していく現実。
そしてただただ冷え逝く経済。
さあ、タイ政府に次の一手はあるのでしょうか?!

 

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