12月26日。プーケット島周辺を襲った大津波から16年。

 

photo by The Thaiger

2004年12月26日の午前10時頃、静かな南国の島々を未だかつて体験したことがないほどの大災害が訪れました。

スマトラ沖地震から2時間30分後、プーケットとその周辺にあの忌まわしい津波が到達しました。
タイ政府の公式統計によると、4,812人が津波で死亡し、8,457人が負傷し、さらに4,499人が行方不明(推定死亡)とされています。

プーケットで確認された死亡者数は公式には259人に過ぎませんでしたが、さらに700人が行方不明者としてリストされたままになっています。

世界45カ国から最大27万人の方が亡くなり、数百万人が影響を受けました。
プーケットの北にあるカオラックの沿岸のタイのコミュニティでは、波の影響を特に受けました。
故プミポン国王の孫であり、現在のタイ王の甥であるプーム・ジェンセンは、彼の家族がカオラックで休暇を過ごしている間に津波に遭遇し亡くなられました。

2004年のスマトラ沖地震は、正確には12月26日の現地時間午前7時59分に発生し、インドネシアのスマトラ北部の西海岸沖を中心に発生しました。
マグニチュード9.1〜9.3を記録したのは、海底の「メガスラスト」地震でした。
津波とその余波は、インド洋の縁での甚大な破壊と損失の原因でした。 一部の場所では、波が海岸線に当たったときに9メートル以上の高さに達したと報告されています。
インドネシア、スリランカ、インド、モルディブ、タイが甚大な被害を受けています。

今年は、パトンのロマパークで開催される予定であった津波追悼イベントは、新型コロナの懸念からキャンセルとなってしまいました。

インド洋の津波が上陸してから16年が経過した今でも、タイ南部のパンガにあるタクアパ警察署のコンテナには、数百人の犠牲者からの私物(財布、書類、カギ、電子アイテムなど)がいまだ保管されているそうです。

当時頻繁に報道されていたのは、この地域に津波警報システムが備わっておらず、地震発生から2時間以上もかけて到達した津波に対して、避難警告が出せず、被害をより甚大なものにしてしまったと言う内容でした。
現在では、津波警報システムが設置されているそうです。(下記動画ご参照)

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