【タイ不動産】出口、出口、出口(その2)~バンコクコンドミニアム物語・藤澤愼二

出口、出口、出口(その2)
しかしながら、既に社内的なゴーサインも出ていて、そのプロジェクトを今更止めるわけにはいかなかったようで、結局、それからしばらく経ってから準備が整い、彼の会社はプリセールを開始しました。

残念ながら、タイミングが悪く、その頃には既に新規プロジェクトがほとんど売れなくなり、タイの大手デベロッパー各社が新規の開発を急激に減らしつつある中での売出しとなってしまいました。

このプロジェクト名はいえませんが、まさにアゲインストの市場環境でのスタートとなってしまったわけです。そして、その結果については、その後のコロナの問題等も重なり、マーケットの低迷が今までずっと続いていることから、苦戦していることが容易に想像がつくと思います。

見方を変えれば、デベロッパーにとっては「入口」が購入者需要に基づくプランニングや用地取得であり、「運用」が建築承認の取得やそれに基づく建設工事、そして「出口」のプロセスがこの販売にあたるのですが、最後の出口でつまづき、完成在庫を抱えてしまうようなことになると、それが長引くほど開発ローンの金利負担や販売費用が嵩むことになり、確実に資金繰りと収益を圧迫します。

 

この続きは藤澤愼二先生のブログでご一読下さい。
(バンコクコンドミニアム物語は下記URLより)
http://bkkcondostory.com/archives/32788796.

 

藤澤愼二プロフィール
ドイツ銀行の国際不動産投資ファンド、RREEFのシニア・アセットマネジャーで米国公認会計士などを経た後、現在はバンコクと日本を行き来し、不動産セミナー講師としても活躍する。
著書に「バンコク不動産投資」「続・バンコク不動産投資 実践編」がある。

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